MESSAGE代表あいさつ

私、会社が好きなんです。

少し昔話してもいいですか?
私が会社に入って10年経った頃、先代の社長(父)から
「そろそろ交代しないか?」と言われたんです。今から4年程前です。
社長の娘に生まれて育ちましたので、いずれとは思っていました。

しかし、正直言うと会社のこと何も知らなかったんです、私。製品の事も工場の事も。
けれど、一度決めたら曲げない社長でしたし、何よりもその事を知っていたのは私です。
出来る出来ないと悩んでも仕方がない、というよりも悩む前に決断していました。
そして、私が社長になる時にもう1つの決断をしました。

目指したのは会社の若返り。

弊社は昭和13年創設の比較的古い会社です。先代の社長時代の良さもありますが、
私が社員として働いていた時に感じていたこととして、「役員との距離が遠い」が挙げられます。
まるで雲の上の存在のようで、意見をするなんてとんでもないような状況でした。
リーダーとして力強く引っ張って行く反面、社員の声が反映されない状況は一社員として働く中で
頼もしくまた苦しくも感じていました。社員のみんなが考えていることが役員だけではなく、
社員全員に伝われば会社はもっともっと良くなる。そこで私が目指したのは会社の若返りです。
これを決断したのには理由があります。私が社長になる上で最初にしたことは、岡山の工場へ通い、
社員に会い、話すことでした。休憩しているみんなのところに飛び込んで行って、
それこそ本当に「休みの日は何してます?」から始めました。

それを積み重ねて行くと社員が何を考えているのか、会社に対する思いや要望等、多くのことを知ることが出来ました。
しかし、それによって出てきた疑問があります。「この社員の思いはみんな知っているのかな?」という疑問です。
そこで、年功序列ではなく若い人も意見が出来る環境や雰囲気作り、会社の若返りを目指しました。

「社員は家族」という教え

社員との距離が近くなると、今度は顔を見ただけで「調子が良い」「調子が悪い」などの状況が分かるようになりました。
先代の社長から「社員は宝であり、家族。」という教えを受けて育ったのですが、まさにそれだと感じました。
例えば美作の工場の社員の子達は素直な子が多いのでパッと顔を見たら話さなくても状況が分かるんです。
私は製品を作ることは出来ませんし、開発も出来ない。けど、出来ることがあるとすれば1つ。
家族である社員が楽しく仕事が出来る環境を作ることです。
兵庫、岡山、東京と全てを見て周り、社員と話し、大阪電具全体の雰囲気作りをする、
それこそが私のやるべきことであり、私にしか出来ないことだと思っています。
社員の笑顔に引っ張られて、お陰様で毎日楽しく仕事が出来ています。
社員は家族、これからもこの言葉を大切にしていきます。